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台風の名前が日本だけダサいのはなぜ?誰がどうやって決めているの?

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台風シーズンになると、テレビやニュースで「台風○号」という言葉をよく耳にしますよね。でも、実は台風には番号だけでなく、名前もついているんです。そして、その名前が「ダサい」と言われることがあるのをご存知でしょうか?

特に日本がつけた台風の名前は、なんだかかわいらしくて、強大な台風のイメージとはかけ離れているように感じる人も多いようです。でも、なぜそんな名前がついているのでしょうか?そして、誰がどうやって決めているのでしょうか?

今回は、台風の名前にまつわる謎に迫ってみたいと思います。台風の名前の歴史から、日本の台風名が「ダサい」と言われる理由、そして他の国の台風名との違いまで、詳しく解説していきますね。

目次

台風の名前、実は日本だけじゃない

まず、意外に思われるかもしれませんが、台風に名前をつけているのは日本だけではありません。実は、世界中で台風やハリケーンに名前をつける習慣があるんです。

台風にも国際的な名前がある

台風の名前は、2000年から「台風委員会」という国際的な組織が決めています。この委員会には、日本を含む14の国と地域が参加しています。カンボジア、中国、北朝鮮、香港、日本、ラオス、マカオ、マレーシア、ミクロネシア、フィリピン、韓国、タイ、アメリカ、ベトナムがメンバーです。

各国が10個ずつ名前を提案して、合計140個の名前のリストを作っています。台風が発生するたびに、このリストの順番に従って名前がつけられるんです。140個目の名前を使い終わったら、また1個目に戻ります。

例えば、2023年の台風24号の名前は「コイヌ」でした。これは日本が提案した名前の一つです。次に日本が提案した名前が使われるのは、台風13号の「クジラ」になる予定です。

日本の台風名が「ダサい」と言われる理由

さて、ここで疑問が湧いてきますよね。なぜ日本の台風名は「コイヌ」や「クジラ」なんでしょうか?実は、日本が提案している台風名には、ある共通点があるんです。それは、すべて星座に由来しているということ。

「コイヌ」はこいぬ座、「クジラ」はくじら座から来ています。他にも「ヤギ」(やぎ座)、「ウサギ」(うさぎ座)、「カジキ」(かじき座)などがあります。

これらの名前が「ダサい」と言われる理由は、台風のイメージとのギャップにあります。台風というと、強風や豪雨、高波といった荒々しいイメージがありますよね。でも、「コイヌ」や「ウサギ」といった名前からは、どちらかというとかわいらしさや穏やかさを感じてしまいます。

そのため、「もっと威厳のある名前にしてほしい」という声も上がっているんです。台風の危険性を軽視してしまう恐れがあるという懸念もあります。

台風の名前はこうやって決まる

では、具体的に台風の名前はどのように決められているのでしょうか?ここでは、その決定プロセスを詳しく見ていきましょう。

台風委員会が140個の名前をリストアップ

先ほども少し触れましたが、台風の名前を決めているのは「台風委員会」という国際組織です。この委員会は、世界気象機関(WMO)とアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が共同で設立しました。

台風委員会の主な目的は、台風による被害を軽減することです。そのために、台風に関する情報の共有や、防災対策の協力などを行っています。

名前をつける目的も、実は防災意識の向上にあるんです。アジアの人々になじみのある名前をつけることで、台風への関心を高め、被害を少しでも減らそうという狙いがあります。

各国から10個ずつ提案された名前

台風委員会に加盟している14の国と地域は、それぞれ10個ずつ名前を提案します。その結果、合計140個の名前のリストができあがります。

この140個の名前は、カンボジア、中国、北朝鮮、香港、日本、ラオス、マカオ、マレーシア、ミクロネシア、フィリピン、韓国、タイ、アメリカ、ベトナムの順番で使われていきます。

例えば、2023年最後の台風の名前は「ジェラワット」でした。これはマレーシアが提案した名前で、淡水魚の名前だそうです。その次の台風は、ミクロネシアが提案した「イーウィニャ」という名前になります。これは「嵐の神」という意味があるそうです。

面白いのは、各国がそれぞれの文化や言語に基づいて名前を提案していることです。そのため、台風の名前を見るだけで、どの国が提案したのかがわかることもあります。

日本の台風名の特徴

日本が提案している台風名には、他の国とは異なる特徴があります。それは、すべて星座に由来しているということです。なぜ日本は星座の名前を選んだのでしょうか?

すべて星座由来の名前

日本が提案している10個の台風名を見てみましょう。

コイヌ(こいぬ座)、ヤギ(やぎ座)、ウサギ(うさぎ座)、カジキ(かじき座)、カンムリ(かんむり座)、クジラ(くじら座)、コグマ(こぐま座)、コンパス(コンパス座)、トカゲ(とかげ座)、ヤマネコ(やまねこ座)

これらの名前を見ると、あまり聞き慣れない星座もありますね。例えば、かじき座やコンパス座は、普段あまり耳にしない星座かもしれません。

でも、よく考えてみると、これらの名前には共通点があります。どれも短くて覚えやすい名前ですよね。また、動物や道具など、具体的なイメージがわきやすい名前が多いです。

なぜ星座なのか?その理由

では、なぜ日本は星座の名前を選んだのでしょうか?気象庁によると、いくつかの理由があるそうです。

まず、星座は台風と同じく自然の事物であり、人々に親しまれているからだそうです。また、特定の個人や法人の名称、商標、地名、天気現象名ではない「中立的」な名称であることも理由の一つです。

さらに、アルファベット9文字以内という制限もあります。これは、名前が長すぎて覚えにくくなることを避けるためです。星座の名前は、この条件にもぴったりですね。

そして、発音しやすいことも重要な条件です。国際的に使われる名前なので、様々な言語で発音しやすい名前が求められています。星座の名前は、比較的シンプルで発音しやすいものが多いんです。

最後に、他の加盟国や地域の言語で感情を害するような意味を持たないことも条件の一つです。星座の名前なら、そういった心配もありません。

このように、様々な条件を満たす名前として、日本は星座の名前を選んだんですね。

他国の台風名と比べてみよう

日本の台風名が星座由来なのはわかりました。では、他の国はどんな名前を提案しているのでしょうか?ここで、いくつかの国の台風名を見てみましょう。

動物や植物、神話由来の名前も

他の国の台風名を見ると、実に多様な名前がついていることがわかります。

例えば、韓国が提案した「ケーミー」という名前は、「あり(蟻)」という意味だそうです。台風の後に羽アリが大量発生するという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。そういった現象から名付けられたのかもしれませんね。

タイが提案した「ブアローイ」は、お菓子の名前だそうです。台風で外出できないときに、家族でこのお菓子を食べる習慣があるのかもしれません。

北朝鮮が提案した「ノウル」は「夕焼け」という意味です。台風一過の美しい夕焼けをイメージしたのでしょうか。台風が過ぎ去った後の晴れ間を思い浮かべると、なんだかロマンチックな名前に感じますね。

アメリカが提案した「オーマイス」は「徘徊」という意味です。台風の複雑な動きを表現しているのかもしれません。

カンボジアが提案した「ネサット」は「漁師」という意味です。台風と漁師の関係を考えると、なんだか深い意味を感じますね。

ユニークな由来を持つ台風名たち

他にも、「風神」や「雨の神」、「嵐の神」など、台風に対する畏怖の念に由来する名前も多くあります。これらの名前を見ると、各国の文化や自然観が反映されているのがわかります。

例えば、2020年の台風8号「バービー」は、ベトナム北部の山の名前だそうです。地域の特徴的な地形を台風の名前にするのも、その土地の人々にとってはわかりやすい名前かもしれません。

このように、各国がそれぞれの文化や自然、歴史に基づいて名前を提案しているのが、台風の名前の面白いところです。日本の星座由来の名前も、そういった文化的背景の一つと言えるでしょう。

台風の名前を覚えて防災意識を高めよう

さて、ここまで台風の名前について詳しく見てきました。でも、単に面白い話で終わらせてはいけません。台風の名前には、実は重要な役割があるんです。

名前をつける本当の目的

台風に名前をつける本当の目的は、人々の防災意識を高めることにあります。数字だけの「台風○号」よりも、「台風コイヌ」のように名前がついていた方が、親しみやすく記憶に残りやすいですよね。

また、国際的に統一された名前を使うことで、国境を越えた情報共有がスムーズになります。例えば、フィリピンで発生した台風が日本に近づいてくる場合、同じ名前で呼ぶことで混乱を避けることができます。

さらに、大きな被害をもたらした台風の名前は、後々まで人々の記憶に残ります。例えば、2019年の台風19号「ハギビス」は、日本各地に甚大な被害をもたらしました。この名前を聞くと、多くの人が当時の状況を思い出すでしょう。

このように、台風に名前をつけることで、人々の防災意識を高め、過去の経験を未来の備えにつなげることができるんです。

台風情報をチェックする際のポイント

では、実際に台風情報をチェックする際は、どんなポイントに注目すればいいのでしょうか?

まず、台風の進路予想図をしっかりチェックしましょう。台風がどの方向に進んでいくのか、自分の住んでいる地域にいつ頃影響が出そうかを確認します。

次に、台風の強さにも注目です。中心気圧や最大風速、暴風域の大きさなどの情報から、台風の勢力を把握します。

そして、雨量予想にも気をつけましょう。台風の接近に伴う大雨で、河川の氾濫や土砂災害が起こる可能性があります。自分の地域の雨量予想をチェックし、必要に応じて早めの避難を心がけましょう。

最後に、各地域から出される警報や避難情報にも注意が必要です。自治体からの情報をこまめにチェックし、適切な行動をとることが大切です。

台風の名前を覚えることで、こういった情報により関心を持つきっかけになるかもしれません。「台風コイヌ」という名前の台風が来るぞ、と聞いたら、少し気になりませんか?このように、台風に名前をつけることで、人々の関心を引き、防災意識を高める効果があるのです。

台風情報をチェックする際のポイント

台風の名前を知ったら、次は具体的な情報をチェックしましょう。台風情報を確認する際には、いくつかの重要なポイントがあります。

まず、台風の進路予想図を確認することが大切です。台風がどの方向に進んでいくのか、自分の住んでいる地域にいつ頃影響が出そうかを把握しましょう。気象庁のウェブサイトでは、詳細な進路予想図が公開されています。これを見ることで、台風の接近時期や影響の度合いを予測することができます。

次に注目すべきは、台風の強さです。中心気圧や最大風速、暴風域の大きさなどの情報から、台風の勢力を把握します。例えば、中心気圧が低いほど台風の勢力が強いことを示します。また、最大風速が高ければ高いほど、建物や樹木への被害が大きくなる可能性があります。

さらに、雨量予想にも注意を払う必要があります。台風の接近に伴う大雨で、河川の氾濫や土砂災害が起こる可能性があるからです。自分の地域の雨量予想をチェックし、必要に応じて早めの避難を心がけましょう。特に、過去に水害や土砂災害が起きた地域に住んでいる場合は、より慎重な対応が求められます。

最後に、各地域から出される警報や避難情報にも注意が必要です。自治体からの情報をこまめにチェックし、適切な行動をとることが大切です。避難勧告や避難指示が出された場合は、迷わず避難行動をとりましょう。

台風への備えを万全に

台風の名前や情報を知ることは、防災の第一歩です。しかし、知識だけでは身を守ることはできません。実際に行動に移すことが重要です。

まずは、自宅の防災グッズを確認しましょう。非常食や飲料水、懐中電灯、携帯ラジオなどの準備は大丈夫でしょうか。また、避難時に持ち出すものをリュックサックなどにまとめておくと、いざという時にスムーズに避難できます。

次に、自宅周辺の安全確認も忘れずに。ベランダや庭にある植木鉢や物干し竿など、強風で飛ばされそうなものは室内に取り込むか、しっかりと固定しましょう。窓ガラスには飛散防止フィルムを貼るなどの対策も効果的です。

また、ハザードマップで自分の住む地域の危険箇所を確認しておくことも大切です。洪水や土砂災害の危険がある地域では、特に注意が必要です。避難場所や避難経路も事前に確認し、家族で共有しておきましょう。

まとめ

台風の名前は、単なる呼び名ではありません。それは私たちに防災意識を持ってもらうための大切なきっかけなのです。「コイヌ」や「ウサギ」といった可愛らしい名前の台風でも、その威力は侮れません。名前を覚え、関心を持ち、そして適切な情報収集と行動につなげることが重要です。

台風シーズンには、気象情報に常に注意を払い、早め早めの対策を心がけましょう。自分の命、家族の命を守るのは、結局のところ私たち自身なのです。台風の名前を知ることから始まる防災意識が、あなたと大切な人を守る力になるはずです。

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