世界最強と言われる日本のパスポート。でも、実は行けない国もあるんです。どんな国に行けないの?なぜ行けないの?気になりますよね。今回は、日本から行けない国のリストや理由、そして行きたい場合の対処法までご紹介します。海外旅行好きの方はもちろん、これから海外に挑戦したい方にも役立つ情報がたくさんありますよ。
日本から行けない33ヵ国リスト
日本のパスポートで入国する際にビザが必要な33ヵ国は次の通りです。
- ロシア
- 北朝鮮
- アルジェリア
- アンゴラ
- ブルキナファソ
- ブルンジ
- カメルーン
- チャド
- 中央アフリカ
- コンゴ共和国
- コンゴ民主共和国
- コートジボアール
- 赤道ギニア
- エリトリア
- ガンビア
- ガーナ
- リビア
- マリ
- ニジェール
- ナイジェリア
- シエラレオーネ
- 南スーダン
- イラク
- シリア
- サウジアラビア
- イエメン
- キューバ
- ナウル
- アフガニスタン
- ブータン
- トルクメニスタン
- パキスタン
- リベリア
ビザが必要な国々
日本のパスポートは世界最強と言われていますが、実はビザなしで行けない国もあるんです。例えば、ロシア、中国、インド、ナイジェリアなどは、観光やビジネス目的でも事前のビザ取得が必要です。これらの国々は、独自の入国管理システムや安全保障上の理由から、ビザ申請を義務付けているんですね。
中国の場合、2020年3月以降、新型コロナウイルスの影響でビザ免除措置が停止されています。2023年3月に要件が緩和されましたが、観光目的の日本人はまだビザが必要です。ただし、中国で有効な居留許可を持っている方や、ABTC(アジア太平洋経済協力のビジネス・トラベル・カード)を持っている方は例外的にビザ免除されます。
政情不安で渡航が難しい国々
政情不安や紛争が続いている国々も、日本から行けない国のリストに入っています。例えば、シリア、イエメン、アフガニスタンなどは、日本政府が渡航を厳重に制限している国々です。これらの国々は、内戦や治安の悪化により、外国人の安全が脅かされる可能性が高いんです。
北朝鮮も、日本との国交がないため、観光や一般目的での入国はほぼ不可能です。政治的な理由や安全上の懸念から、日本政府は北朝鮮への渡航自粛を呼びかけています。もし北朝鮮に行く必要がある場合は、中国やロシア経由での入国となりますが、非常に厳しい制限があります。
入国制限が厳しい国々
一部の国々は、入国自体を厳しく制限しています。例えば、ブータンは、環境保護や文化保護の観点から、観光客の数を制限しています。ブータンに行くには、政府公認の旅行会社を通じて事前に許可を得る必要があります。
サウジアラビアも、以前は観光目的でのビザ取得が難しい国でしたが、最近は観光ビザの発給を開始しました。ただし、依然として入国条件は厳しく、事前の準備が必要です。
なぜ行けないの?主な理由を解説
外交関係の問題
日本から行けない国の多くは、外交関係の問題が原因です。例えば、北朝鮮との国交がないのは、拉致問題や核開発問題など、政治的な対立が続いているからです。また、イランやシリアなどの中東諸国との関係も、国際情勢の影響を受けて複雑になっています。
外交関係が良好でない国は、ビザの発給を厳しく制限したり、入国自体を認めなかったりすることがあります。これは、その国の政府が日本人の入国を望ましくないと判断しているためです。
安全上の懸念
治安が悪い国や紛争地域は、日本政府が渡航を控えるよう勧告しています。例えば、アフガニスタンやイエメンなどは、テロや武力衝突のリスクが高いため、日本人の安全を確保できないと判断されています。
外務省は、世界の国々を4段階の危険レベルに分類しています。レベル4(退避勧告)に指定されている国への渡航は、原則として認められません。これは、日本人の生命や身体の安全を守るための措置なんです。
ビザ取得の難しさ
一部の国々は、ビザの取得自体が非常に難しくなっています。例えば、ロシアのビザ取得には、詳細な滞在計画や招待状が必要です。また、中国のビザ申請には、目的に応じた様々な書類が求められます。
ビザ取得の難しさは、その国の入国管理政策や外交方針を反映しています。時には、政治的な理由で特定の国の国民に対してビザ発給を制限することもあるんです。
行けない国に旅行したい場合はどうする?
特別な許可を得る方法
どうしても行きたい国がある場合、特別な許可を得る方法を探ることができます。例えば、北朝鮮への渡航には、特別な目的(報道や学術研究など)が必要で、北朝鮮当局の許可が必要です。
また、ブータンのような入国制限の厳しい国でも、政府公認の旅行会社を通じて申請すれば、観光ビザを取得できる可能性があります。ただし、費用が高額になることが多いので注意が必要です。
代替の旅行先を考える
行けない国の文化や風景に興味がある場合、似たような体験ができる代替の旅行先を探すのも良いでしょう。例えば、北朝鮮に行けなくても、韓国の非武装地帯(DMZ)ツアーに参加すれば、朝鮮半島の分断の歴史を学ぶことができます。
中東の文化に興味がある場合、比較的安全なアラブ首長国連邦(UAE)やオマーンなどを訪れるのも良いでしょう。これらの国々は、イスラム文化を体験できる上、観光インフラも整っています。
将来の情勢変化に期待
国際情勢は常に変化しています。今は行けない国でも、将来的に状況が改善する可能性があります。例えば、ミャンマーは以前、軍事政権下で観光が難しい国でしたが、民主化の進展とともに人気の観光地となりました。
情勢が変化する可能性のある国については、定期的に最新情報をチェックしておくと良いでしょう。外務省の海外安全ホームページなどで、渡航情報や危険情報を確認することができます。
意外と知らない!日本から行ける国の意外な制限
滞在可能期間の短さに注意
日本のパスポートでビザなしで入国できる国でも、滞在可能期間には制限があります。多くの国では90日以内の滞在が認められていますが、国によってはもっと短い場合もあります。
例えば、フィリピンは30日、タイは45日、インドネシアは30日と、国によって滞在可能期間が異なります。長期滞在を計画している場合は、事前にビザを取得するか、現地でビザの延長手続きをする必要があります。
入国時に必要な書類
ビザなしで入国できる国でも、入国時に様々な書類の提示を求められることがあります。一般的には、パスポート(有効期限が6ヶ月以上あること)、往復航空券、滞在先の情報などが必要です。
アメリカやオーストラリアなどは、電子渡航認証システム(ESTA、ETA)の事前登録が必要です。これらの手続きを忘れると、せっかくの旅行が台無しになってしまうかもしれません。
予想外の入国拒否リスク
ビザなしで入国できる国でも、入国審査官の判断で入国を拒否されるリスクがあります。例えば、過去の違法滞在歴や犯罪歴がある場合、入国目的が不明確な場合などは、入国を拒否される可能性があります。
また、パスポートの状態(破損や汚れ)が悪い場合も、入国を拒否されることがあります。旅行前にパスポートの状態をチェックし、必要に応じて新しいパスポートを取得しておくことをおすすめします。
世界最強のはずの日本のパスポート、実は穴がある?
パスポートランキングの真実
日本のパスポートは、長年にわたって「世界最強」のタイトルを保持してきました。しかし、2025年の最新ランキングでは、シンガポールに首位の座を譲り、単独2位となりました。とはいえ、193カ国へのビザなし渡航が可能という点では、依然として世界トップクラスの強さを誇っています。
パスポートランキングは、ビザなしで渡航できる国の数で決まります。しかし、この数字だけでパスポートの「強さ」を判断するのは難しいかもしれません。実際の旅行では、その国との関係や、個人の状況によって入国の難易度が変わってくるからです。
他国と比べてどうなの?
日本のパスポートは、多くの先進国のパスポートと比べても遜色ありません。例えば、アメリカのパスポートは186カ国へのビザなし渡航が可能で、ランキングでは9位となっています。ヨーロッパの主要国(フランス、ドイツ、イタリアなど)は日本とほぼ同等の「強さ」を持っています。
一方で、中国のパスポートは74カ国へのビザなし渡航が可能で、ランキングではかなり下位に位置しています。このように、国の経済力や国際関係によって、パスポートの「強さ」には大きな差があるんです。
パスポートの「強さ」って何?
パスポートの「強さ」は、単にビザなしで行ける国の数だけではありません。実際の旅行や海外生活で役立つかどうかも重要です。例えば、日本のパスポートは多くの国で信頼されており、入国審査がスムーズに進むことが多いです。
また、パスポートの偽造防止技術も「強さ」の一つです。日本のパスポートは最新の技術を使って作られており、偽造が非常に困難です。これも、世界中で信頼される理由の一つなんです。
ただし、パスポートが「強い」からといって、全ての国に自由に行けるわけではありません。それぞれの国の入国規則や、その時々の国際情勢によって、状況は変わってくるんです。
まとめ
日本のパスポートは確かに「世界最強」クラスですが、行けない国も33ヵ国あります。外交関係、安全上の懸念、ビザ取得の難しさなど、様々な理由があるんですね。行きたい国があっても、まずは最新の情報をチェックし、必要な準備をしっかりすることが大切です。世界は広いので、行ける国を楽しむのも素敵な選択肢かもしれません。